16/7月/2025

木製バースデーギフトに込められた、ホテルイリューム台北の想いとサステナブルな光

温かな雰囲気の社員ミーティングで、ホテルイリューム台北の全スタッフが集まり、敬愛するオーナー代表ユルゲン・クレム氏の誕生日を祝福しました。手作りの木製ギフトと、ペストリーチームが丁寧に飾り付けた「農園風ヨーロッパケーキ」が贈られました。この贈り物は、単なる祝福ではなく、「大切にすること・創造・つながり」のストーリーそのものです。使われなくなったまな板が職人の手によって新たな命を得て、心のこもったアート作品に生まれ変わりました。茹曦ホテルが台北におけるサステナビリティの模範であり、自然と人とのつながりを大切にしていることの象徴でもあります。

一枚の古いまな板の変身──光と影に生まれ変わるアートの物語

茹曦ホテルの3階にある倉庫に、チームとエンジニアリング部門のディレクターが足を踏み入れたとき、それはまるで“宝探し”のような静かな興奮が広がっていました。そこには、使われなくなった額縁や旧い太鼓、余った家具や飾りが積まれていました。埃と沈黙の中、私たちは一枚の重厚なまな板に目を奪われました。それは宴会場のキッチンで使われていたもので、埃はかぶっていても、木の質感は良好でした。チームでの短い話し合いと、Johnディレクターの「これだね」という静かで確かなひと言が、全員の創造力に火を灯し、再生の物語がここから始まりました。

その後、エンジニアリング部門のディレクターが木材の特性を見極めながら、丁寧に研磨と加工を施していきました。研磨機の回転は、まるで木に光を刻むようで、粗かった表面が少しずつ滑らかになり、自然な窪みと丸みを帯びた美しい木製のプランターへと姿を変えました。それは、素材の再生であると同時に、職人技への敬意でもありました。忘れられていたものが、再び息を吹き返す瞬間です。

プランターが完成した後は、最終仕上げのためマーケティング部へ送られました。木の表面を刻むレーザー彫刻機の音と、ほのかな木の香りが漂う中、バースデーゲストの名前が美しく刻まれました。

続いて、マーケティングチームは色とりどりのマーカーを用意し、各部署の仲間たちが作品に署名。ひとつひとつの筆跡には温かく真摯なメッセージが込められており、それらが織り重なって、チームの絆と人間味を象徴する唯一無二の模様となりました。茹曦ホテルが台北におけるサステナビリティの模範であり、自然と人とのつながりを大切にしていることの象徴でもあります。

最後の仕上げは、ホテルの「シークレットガーデン」へとプランターを運ぶことでした。ここは、在籍10年を超えるフローリストが心を込めて手入れをしている緑の空間です。彼女は木のくぼみに小さな芝生を育て、ときには陽光に当てて、そこに本物のようなテントウムシを添えました。そして、クラシカルな中華風の台座を二つ添えて、この温もりとアートにあふれた誕生日ギフトが完成しました。

この贈り物は、細部へのこだわりと、光と緑に包まれた茹曦ホテルの人間味あるおもてなしを象徴しています。

ホテルイリューム台北のグリーンな誓い──サステナブルなおもてなしと“宝探し”の精神

ホテルイリューム台北では長年にわたり、館内のあらゆる場所から“宝物”を見つけ出し、使われなくなった物をサステナブルかつ美しい創作へと再生させてきました。たとえば、かつては廃棄予定だったガラス瓶を利用して、きらめくクリスマス装飾を作成し、お客様に驚きと喜びをお届けしました。私たちのサステナビリティへの取り組みはそれだけにとどまらず、台北という都市に根ざしたホテルとして、環境への責任を真摯に捉えています。

2022年末より、ホテルイリューム台北は「快適さ」と「サステナビリティ」を両立させた“グリーンな宿泊体験”の提供に本格的に取り組んでいます。政府の方針や国際的な潮流に呼応し、2025年までにホテル業界が目指す10のサステナブル目標に全面的に沿った形で、日常業務の中に理念を具体的に落とし込んでいます。

再利用可能なガラス製ウォーターボトルを維持し、給水機を設置しています

客室のガラスボトルの使用を推奨。

エコ清掃とリネン再利用

連泊のお客様にタオル・リネンの再使用を提案。

詰替式アメニティを導入し

使い捨て備品の提供を停止。マイアメニティの持参を推奨。

テクノロジーで実現するサステナブルな体験

セルフチェックインやペーパーレス案内など。

プラスチックボトルの廃止と使い捨て用品の回避

データが示す未来──サステナビリティは台北ホテル業界の現在進行形であり未来の指針

ホテル業界におけるサステナビリティは、いまや運営の中核をなす存在となっています。この温かくも力強いグリーンの波は世界中を席巻し、台北のホテルにも大きな影響を与えています。

EHL Insight の分析レポートによれば、サステナビリティはホテル業界にとって喫緊の課題であり、消費者の意識変化が業界全体に強い影響を及ぼしています。

意識の目覚め：2020年のオンライン調査では、53％の旅行者が「よりサステナブルな旅を望む」と回答。

主流化の加速：2021年にはこの割合が81％に達し、サステナブルな宿泊が主流となったことが明らかに。

世界的合意：2023年の国連世界観光機関（UNWTO）の報告では、世界の旅行者の73％がサステナブルなホテルを選ぶ傾向にあるとされています。

世代の力：『消費者の声：2024年サステナビリティ調査』では、Z世代が循環型ファッション分野で台頭しており、彼らのサステナビリティへの強い支持が示されています。

未来への展望──サステナビリティは、台北のホテルが人と土地に捧げる深い思いや光の約束

サステナビリティは、ホテルイリューム台北が目指す未来への道であり、台北のホテルとして果たすべき社会的責任でもあります。現在では、より多くのホテルが実際の行動を起こし始めています。廃棄物の削減、資源の節約、エネルギー利用の最適化、さらには地域社会との共生や、文化・社会の長期的なニーズへの対応──。それは単なるグリーン化ではなく、命と環境に対する深い敬意の表れです。

茹曦ホテルにとって「サステナビリティ」とは、単なる環境施策ではありません。それは、日々の中に息づく温かく丁寧な心配りです。土地への敬意、資源への感謝、そして訪れるすべての旅人へのやさしさ──その一つひとつに「Full of Care」という想いが込められています。私たちは、人の温もりが行き渡ることこそが、本当の意味でのサステナビリティだと信じています。

廃材のまな板を再生して作られた木製ギフト──それは大切なメンバーの誕生日を祝うと同時に、茹曦ホテルのスタッフ一人ひとりの創意と真心が込められた贈り物です。私たちは、見過ごされがちな資源にも再び輝く可能性があり、真心で育まれた関係性は必ず光を放つと信じています。

私たちはホテルイリューム台北──「人と人とのつながり」と「人と環境の調和」が同じくらい大切だと信じるホテルです。これからも、心を動かす創造性、人間味あふれる温もり、そして具体的で揺るぎない行動をもって、私たちのサステナブルな精神を形にしていきます。光と影が織りなす空間、人間らしさにあふれた時間を通じて、台北を訪れるすべての旅人の心に、美しい旅の記憶を灯し続けます。